もともと自然の山に自生する山芋(ヤマイモ)で、ヤマのイモとも呼ばれます。
畑で栽培されるものは、今から約400年前に中国から伝来したものと言われています。
葉っぱは細長いハート型で白い粒上の花が咲きますから、夏など山で見かけたことがある方は多いかもしれません。
しかし、自然に自生するじねんじょ(自然薯)はその下に埋まっていて掘り出すのはかなり至難の業・・・
イノシシの大好物でもありますから、1メートル近い大物を見つけることは、まさに宝探しのようなものです。
だから昔から「山菜の王者」と言われているのでしょうね!
自然薯(じねんじょ)の価値は、その素晴らしい栄養価です。
昔から漢方薬で滋養強壮・止瀉、止渇作用がある八味地黄丸や六味丸などの原料で使われて来ました。
その他にもビタミンやミネラルも豊富で疲労回復や生活習慣病の予防・更年期障害などにも効果があると言われています。
また、アミラーゼなどの良質の酵素が豊富なので消化吸収作用が良いということで、スポーツの前の栄養補給に「とろろご飯」を食べて素早くパワーを発揮するという食べ方も紹介され話題を呼んでいます。
陸上短距離の世界記録保持者であるウサイン・ボルトも、自然薯の仲間「ヤムイモ」を食べていたというお話も有名ですね!
昔からお正月に「三日とろろ」と言われて来ましたが、豪華な食事で胃がもたれたところに消化吸収の良い「とろろ」を食べればさっぱりするという意味もあったのでしょう。
昔の人から現代まで、自然薯(じねんじょ)の豊富な栄養は私たちを助けてくれているのです。
最近では、自然薯(じねんじょ)に含まれる「ディオスゲニン」と言われる栄養素が大手化粧品メーカーの研究で「美白効果」があるということでも注目されています。
たしかに、自然薯(じねんじょ)はすり鉢で擂ると「真白」でまるで餅のような弾力があります。
食べれば食べるほどパワーが湧いてきますから、いつも食べている私たち笠間自然薯研究会の会員はみんな精がついて若々しく元気な理由なのかもしれません(笑)